支部の皆さんこんばんは。
皆さん何か描いておられますか?
私は毎日暑くてダルいので集中力がもたず、大きな絵を描く事からまた離れています。
さてこんなに暑くなる少し前に、旬のサクランボを描きました。
私はファーストウォッシュの味わいや、偶然の滲みを出来るだけ残したいと思う派なのですが、その割りについつい弄り過ぎて五月蝿い絵になってしまいがちです。
何処から間違ったのか?
描き過ぎが始まった時というのは、大抵描いている時には分からないので、気が付いた折りに作品の途中経過を撮影しています。
今日はちょっと時間が有るのでここに並べてみますね。
俯瞰で簡単に下書をしたところです。
ペンテルの不透明絵の具の黄色と赤でザッと色を置きました。
濃く見える影をセルリアンブルーと赤の混色で描きました。サクランボの色が乾く前に塗って、少し溶け合うようにして、白いお皿に赤いサクランボが映った表情を狙いました。
1段薄い影色でお皿の高さが出るように明暗を付けました。
一旦乾かしてサクランボの柄を細い筆で一気に描きました。
ウルトラマリンディープでお皿の模様を描き込みました。
寂しい感じがして、床面に茶色を塗ってみました。
お皿の底の面の絵柄を描き忘れていることに気付き、五月蝿くならないか?と悩みましたが結局底面も描き込みました。
のっぺりしたように見えて床面に木目を描き込みましたが、潔さが足りずにうねってしまいました。
ここで筆を置きました。
出来上がった絵は、何だかつまらない単なる写生という感じがします。
途中経過を振り返ると、色々反省点が見えてきて面白いです。
「次こそは!」
この繰り返しで毎年サクランボを描いています。
最初に
「こう描きたいのだ」
と思ったイメージを忘れてしまうと、どうしても納得のいかない絵になってしまいますね。
反省してまた明日も頑張ります。